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株・債券運用楽しもう

株式チャートとの付き合い方

株式チャートとは、株価の動向をグラフ化したものです。現在の株価が過去に比べどの辺の位置にいるか確認するのに便利です。株価上昇・下降などの傾向を掴むことにも使えます。ただし、株価の過去の動きなので他の情報と組み合わせて使うことをお勧めします。

株式の情報が良い予想にも関わらず、株価が下がり続ける場合や悪い情報が出ていないにもか関わらず株価が下がり続ける場合には、悪い情報が隠れている可能性があります。逆に良い情報が無いにも関わらず株価が上がり続ける場合は、良い情報が隠れている可能性があります。(悪い・良い)情報の公表後、反転のタイミングとなるケースがよく見られます。

株式専門家が株式チャートを使い情報提供を行うことがよくあります。情報の出し手の考えに沿って株式チャートの期間が表示されますので、ご自身でも表示された期間以外の確認も行うことが必要です。

株価の考え方②

利益から考える

会社利益から株価を考えるには、株価を税引後予想1株あたり利益(EPSともいう)で割り100を掛けて、判断する方法があります。株式益回りと言います。

1株あたり予想利益(EPS)➗株価✖️100🟰 株式益回り(%)

例:1株あたりの予想利益70円、株価1,000

70円➗1,000円✖️100=7%

上記は株価に対し年間7%分、1株あたり純利益を上げたことになります。株価に対し年間7%の期待利益で良ければ、買っても良いと思いますし、7%以上の会社利益を期待しているのであれば、その株価では(利益上からは)買えないと判断します。

株式益回りは成長性や業種、人気度によっても違ってきますが、あくまで投資判断の一つとし活用してみて下さい。

株価の考え方①

会社資産から考える

株価を考えるのに、株価を会社の1株あたりの純資産と比べます。会社が解散する場合、純資産は株主に分配される為、株価を1株あたりの純資産で割り、その倍率から株価の割安割高を判断します。(いわゆる解散価値からの考える方法)

株価➗1株あたりの純資産(解散価値)🟰   倍

(株価純資産倍率:PBR)

例:株価1,300円、1株あたりの純資産 1,000円

1,300円➗1,000円=1.3倍

参考(2023年10月 日経平均PBR1.3倍程度 加重平均ベース)

通常資産だけあっても企業活動はできませんので、株主価値を図る場合には、1株あたりの純資産に、税引後利益数年分のプレミアムがついてもおかしくありません。また簿価純資産で計算する為、時価の純資産と数字が乖離する場合もあります。プレミアムは利益成長率や含み損益などにより上下します。

株価純資産倍率が1倍を割れている会社は、株価が会社の解散価値を下回っていることを表します。黒字が将来期待される会社であれば割安と判断できるのではないでしょうか。

ただ株価純資産倍率も、あくまで株価判断材料の一つです。他の指標も併せて確認する必要があります。実際には期待通りの利益や損失になるわけではないことをご理解下さい。

株式銘柄の選び方

株式銘柄の選び方は人それぞれ多種多様です。

テレビ・ネット・新聞・雑誌などの情報から将来成長しそうな会社を選んだり、自分が使っている商品を扱う会社で、将来伸びそうだなと思う会社でも良いと思います。配当や優待券をもらう目的で選ぶのも一つの方法です。

次に選んだ会社の内容を調べます。会社の業務内容、業績予想や推移、資産の状況、発行株式数の今後の変化、大株主、株主還元策などを会社のホームページや会社四季報、証券会社他のレポートなどからも調べることができます。いろいろな確度から調べた情報をもとに総合的に判断します。

難しいのは、過去の数字から将来を予想しなければならないことです。完全に予想することは誰にもできません。予想の確度を少しでも上げるようにすることが必要です。また会社に対する予想が当たっても、そのまま株価に連動するとは限りません。株式投資は非常に奥の深い連想ゲームです。

今後は、会社の数字の読み方など順次解説していきたいと思います。

大事なことは、様々な情報を取り入れても最後は自分で決めることです。損をしても誰も責任を取ることはできません。投資の責任は全て自身にあることを忘れないようにお願いします。

白い建物の窓のクローズアップ、斜め方向からの眺め。

銘柄(株式)に執着しすぎない

買った銘柄が下がっても、売らなければ損は確定しませんが、そのまま持ち続けるよりも思い切って損失を出してしまっても良いと思います。

買ってから下がったということは、そもそも見通しが間違っていたり、買った銘柄・相場・経済の状況が変わったかもしれません。

買値より大きく下がったから、買値の簿価を下げようと買い増しを考えることがあるかもしれませんが、あまりお勧めは致しません。買増し後、上がれば良いですが、下がった場合は損が大きくなりすぎます。

株式売買取引

株式売買の発注は、口座開設した証券会社へ買付代金を入金し、店頭・電話・ネットのいずれかで取引を行います。

売買手数料は、ネットが一番安くなりますので、できればパソコンかスマホからネット取引されると良いと思います。

どおしても取引に不安がある方は、店頭や電話でも取引できる場合がありますが、その場合通常売買手数料が高くなります。

また情報を得るにもパソコン・スマホは必須のアイテムですので是非活用されると良いと思います。

売買取引の際は、銘柄・株数・値段・売り買いの別を必ず確認してから発注して下さい。一度売買が成立(約定)すると取消ができません。発注後も注文画面の確認を行なって下さい。専門家でも発注ミスを起こすことがありますので十分注意して間違わないようにして下さい。

証券会社に口座開設

株式を売買するためには、証券会社に口座開設する必要があります。

証券取引所に上場している会社の系列など信用力が高い会社のうち、売買手数料が安い会社を選択されると良いと思います。

基本お客様の資産と証券会社の資産は、分別保管されており証券会社が破綻しても預けた証券は戻ってきます。分別保管がしっかりされており、トラブル時の対応などがしっかりした会社を選ぶ必要があります。

通常口座開設だけなら無料の証券会社が多いので、総合証券やネット証券など2社〜3社口座開設し、使い勝手などを試して、自分に合った証券会社と本格的な取引をすることをお勧めします。

株式の楽しみ方

株式の楽しみ方をご紹介します。

1.株式を売買することにより利益を得ること。

2.株式を保有することにより、配当金や株主優待券を得ること。

上記1及び2の目的を達成する為、個別の会社・株式相場・経済状況の研究を行い株式銘柄を推理し選択すること、売買のタイミングや売買価格・数量を決定することがゲームに似た楽しみとになります。

株式運用とは

株式を売買することにより損益が発生します。株式売買を行い資金を増やそうとすることが、株式運用です。

株式を買った価格より高く売れれば利益が出ますし、逆に安く売れば損失が出ます。

株式の価格は、買い注文の値段と株数、売り注文の値段と株数が一致したところで値段が付き、売買が成立します。

売買単位は、日本株の場合100株が主流です。価格に株数を掛けた金額に買付手数料を足した数字が買付金額になります。逆に売付の場合は、売付手数料が売付金額から引かれます。手数料は各証券会社で異なりますので、安い証券会社を選べば、コストは基本下がります。

基本コンセプト

株式投資を、余裕資金の運用との考えではなく、遊びとして楽しんでもらいたくページを立ち上げました。株式銘柄選びから取引まで全て、ご自身で行なえるようになることを目指します。遊びというからには、生活に支障のない金額で楽しんでもらえればと思います。

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